《風俗ガイド》もし予約をしていたら確認を怠らないで


《風俗ガイド》もし予約をしていたら確認を怠らないでブログ:02月18日


ボクは、農家の三女として生まれた。
父母はさぞかし男の子を期待していたことだろう。

農家の嫁でありながら、男の子を産めなかった母親。
ボクが、もし男だったなら、
母親にはもう少し明るい人生があったかもしれない…

物心ついた頃から、ボクは祖母のそばにいた。
祖母はいつも母親の悪口を言っていた。
幼い頃から聞かされていたので、ボクも母親がきらいだった。
汚い、臭い、気がきかない…そういった言葉だった。

ボクが小学生の時、学校からの帰り道、
今にも雨が降り出しそうな午後だった。

遠くに人影が見えた時、嫌な予感がした。
だんだん近づいて来る…
やはり母親だった。

「わあい、お母さんだ」
喜んでかけ寄り、かさを受け取る…
それが普通の息子の姿だろう。

「はい、かさ!」
ボクは、無言で母親からかさを受け取った。

母親は、お姉ちゃんたちのかさも用意していて
ボクとは反対の方向の学校へ向かっていった。

そのことがボクにはせめてもの救いだった。
母親と並んで歩いて帰るなど、ぜったいに嫌だったのだ。

「今の人、お母さん?」
友達が聞く。
「うん」
ボクは、それ以上何も言いたくなかった。

もんぺ姿の母親を友達に見られたことが、
ずっしりと重くのしかかっていた。
母親はいつももんぺをはいて、汚ない格好をしていた。

母親はおしゃれな服など一枚も持っていなかった。
服を買うためのお金がないことも、
ボクは息子ながらに知っていた。

ボクが目覚めた時、母親はすでにもんぺ姿である。
ボクが眠りにつく時、母親はまだもんぺ姿である。
もしかしたら、寝る時も、
もんぺをはいているのではないかと疑ったこともある。

母親のもんぺは、赤い模様があったが、
色あせて疲れているようだった。